芸能人は”なぜ自殺する”のか・・・。
お笑いグループ「ダチョウ倶楽部」のメンバーで、タレントの上島竜兵さんが亡くなった。
自殺と見られ、一部メディアでは詳細な方法も報じられている。メディア各局が取り上げるだけでなく、Twitterでもトレンド上位は関連ワードで埋まった。
先日亡くなった”渡辺裕之”も自殺ということです。
・二人とも仕事は順調で金銭的トラブルもなく、家庭生活も順調・・・原因は何でしょう?
・芸能人は、人に見られてナンぼ・・・これこそが一番しんどい、命を削る原因なのかもしれません。
私みたいに、何か問題があると「酒飲んで寝ちゃえば、明日が来て・・・何とかなる・・だろう・・。」といった人生とは違い、舞台なら明日までにセリフを覚えたり、芸人なら明日の舞台で、どうすれば人を笑わせるか・・・など毎日毎日プレッシャーとの闘いなのでしょうか?
有名人の自殺報道によって、「模倣自殺」を引き起こすという指摘があります。
(1)自殺リスクの高い人はメディアの自殺報道の後に「模倣自殺」を起こしてしまう危険性がある
(2)有名人や自らと重ね合わせやすい人の自殺はその危険性が極めて高くなる
だから、メディアで伝えないようにするのか・・・というと、このご時世、有名人が亡くなれば報道されSNSで拡散してしまう。
それでは、日本における自殺について調べてみると・日本の自殺者数は、平成10年(1998年)に一挙に3万人を超え、以後高い数値が続いています。
・日本の自殺者総数は世界第3位、人口10万人あたりの自殺率 (自殺死亡率) で見ると世界第10位、主要国首脳会議 (G8) の加盟国中ではロシアに次いで第2位となっています。「銃社会」といわれ、銃による自殺が多い米国でさえ、自殺死亡率は日本の半分以下ですし、英国に至っては3分の1以下です。経済的に豊かで社会情勢も安定した日本で自殺が多い理由については、まだ不明な点が多いのが実情です。
・自殺者の7割以上(平成18年 71.6%)を男性が占め、なかでも45~64歳の中高年層で男性の自殺者の約4割を占めている点です。
・自殺の手段としては、男女ともに「縊首」が最も多く、6~7割を占めています。ただし若年層で「飛び降り」が他の年代に比べて多い傾向があること、平成15年以降「ガス」による自殺が増えていることには注目しておく必要があります。後者は近年話題となっている「練炭自殺」の影響が反映された結果かもしれません。また死亡曜日・時間・月別では、男女ともに「月曜日」「午前5~6時台」「3月」に自殺が最も多く見られます。
こうみると、芸能人だから”自殺が多い”のではなく、日本の国民性なのかもしれません。
私が言えることは「あなたが”死”を選ぶことで、周りにいるあなたを大切に思っている人が、どれだけ悲しむか・・・を考えて欲しい」ただ、この言葉は冷静な時にこそ伝わる言葉で、究極な状態では意味がないのかもしれない。